こんにちは、杉澤です。
本日、長崎国体が閉幕しました。
6~7年という準備期間を含め『長崎がんばらんば国体』が一瞬で通り過ぎていきました。
この一瞬の時間に一生忘れないたくさんの記憶を残して…。
何をどこからどう伝えたらいいのかわからなくなるくらい、多くのドラマが生まれました。正直なところ、今この文章から全く先を打ち込めないでいます。
一つの結果から紹介します。
3日目男子成少共通4×100mR予選でNACのレジェンド、『岩元一章』率いるチーム長崎が40秒23で走り『長崎県新記録』を樹立しました。
オーダーは一走から『田添奎一(長崎西1)』『音部拓仁(富士通)』『永田駿斗(諫早3)』『岩元一章(島原高教)』
岩元は今年で32歳。そしてこの大会で16度目の国体出場でした。
そう『岩元の半分は国体でできています☆』
…冗談にもならないような冗談(わかる人は昭和世代…)をぶっ込んでしまいましたが、とんでもない偉業に敬意を払わずにはいられません。
彼はこの長崎国体をもって現役から一線を退く決意をもって出場していました。
彼が今まで長崎の看板を背負って走り続けてきたからこそ、次世代を担う選手たちとのこの素晴らしいオーダーが生まれたと言っても過言ではないのです。
彼らチーム長崎は39秒台を出して決勝進出を目指しました。
その為に編み出された準決勝オーダーが、『一走:岩元』『二走:音部』『三走:永田』『四走:田添』というもの。
私はこのオーダーを聞いた時に、三走までで他県に差をつけた状態で、スピードに乗った時に一番の力を発揮する高校一年の田添を走らせる作戦だと判断しました。
しかし同じ組のアンカーには日本代表の高平選手・藤光選手・そしてアジア大会100m銅メダルの高瀬選手が控えています。その中で実力を発揮できるか不安もあったはずです。それでも勝つために、目標を達成するために彼らは勝負に出たのです。
準決勝、本当に『岩元』『音部』『永田』はトップで『田添』にバトンをつないでくれました。
その時の動画は【コチラ】 ←チーム長崎は8レーン
『田添』も9レーンを走る高平選手に走り負けしない素晴らしい走りでゴールを駆け抜けました。それでも結果は40秒29の5着で決勝進出はなりませんでした。
レース直後、私は岩元を見ていました。
全てを出し切ったような清々しい表情に胸が熱くなりました。
第一走者として若い世代にバトンを託してレースを終えた岩元。
もうバトンは次世代につなげきったのだと想うと私は涙が溢れ出して止まりませんでした。
チーム長崎の皆さん!感動をありがとうございました。
そして岩元くん、本当にお疲れ様でした。
あなたと同じチームで日本選手権リレーを走れたこと、最高の思い出です。
あなたにバトンを渡すのは物凄く恐かったです。
でもあなたから受けるバトンはもっと恐かったです。
これからは『指導者岩元』としての伝説のスタートですね。
若い世代は岩元が作った想いのバトンを確実に受け取り、そしてまた新たな世代へとつなげていってくれることでしょう。
これからのレジェンド岩元にも全力で協力させて下さい☆
強い長崎を共に作っていきましょう!!
写真はチーム長崎のメンバーと田添の弟くん。
新たな世代の誕生か!!?
この写真が未来の伝説の始まりになっていたら最高ですね!!!
追伸:岩ちゃん様。走りたくなったらいつでもカムバックしてね☆
終わってしまいましたね~、がんばらんば国体。
半世紀に1度の地元開催。
開催に係られた 本当に沢山の方々に心から感謝いたします!
もちろん 出場された岩元先生はじめ チーム長崎の皆さん
本当にお疲れ様でした!
そして 感動をありがとうございました。
レジェンドが一線を退かれるという話を聞いて少しさびしい気持ちもありますが
新たな伝説の誕生の始まりと、
チーム長崎で活躍された選手の皆さんや
ジュニアのみんなに今後の活躍を期待しています。
すべてのスポーツを愛する人々に感謝です!!