暑い山梨、熱い競技場から帰って参りました、杉澤です。
たくさんのいい経験をさせて頂いたので、その中でも印象深かったことを何点かご紹介させて下さい☆
まずは指導している選手が5位入賞を果たしたお話。
7/31~8/3の期間、インターハイ女子走幅跳にエントリーしている
長崎西の『竹島実季』と共に山梨に滞在しておりました。
去年もインターハイを経験している竹島にとって、
今年は出場が目標ではなく、入賞することを目標として練習に取り組んできました。
北九州地区予選を5位でインターハイの切符を勝ち取った時点の竹島のランキングは出場者66名中42位です。このままでインターハイで勝負するには力不足だと判断し、残された49日間で勝負できるようになる挑戦を始めました。入賞するための挑戦です。
この期間、『助走の歩数アップ及びスピードアップ』『筋力アップ』『走行フォームの改善』に徹底的に取り組みました。助走歩数や助走スピードの変更はリズムの変化や踏切に影響を与えるため、リスクはありましたが、本人と相談し彼女は覚悟をもって取り組みました。
受験生であるため、限られた練習時間の中でしたが、
僕はインターハイに出場するにあたり、やれることは全てやったと思っています。
その充実感が、本番での自信につながると信じていました。
大切なことはインターハイ、その大舞台の緊張の中で自身のパフォーマンスを発揮すること。それを実行できた選手が必然的に勝ち残るものだと考えています。
その準備もやってきたつもりです。
さあ、本番です。
予選1本目はわずかにファール。でも6m近く跳躍しています。
やってきたことは間違いありませんでした。
3本目には自己ベストの5m74をマークし決勝進出を決めてくれました。
そして決勝!!予選を通過した12名中11位の記録でしたが、決勝は予選の記録はリセットさせます。
また、ゼロからのスタートです。
決勝、竹島が3本跳躍し終わった時点の記録は5m62で8番目。
下位4名の選手がこの記録を越えてこない限り、入賞が確定します。
あとは待つのみ…。5m62を越える選手は現れませんでした。
この大舞台で実力を発揮することは本当に難しいことなのだと改めて感じさせられました。
その瞬間、目標としてきた竹島の入賞が確定しました。
これまで一緒にその試技を見て、アドバイスをもらっていた、口加高校の上野先生、上五島高校の阿比留先生から握手を頂いた瞬間、僕は思わず泣いてしまいました。
上位8名はあと3本跳躍があるにも関わらず、心を緩めてしまった僕は指導者として未熟者です。彼らが一緒にいてくれたから僕は冷静さを保つことができたんです。
それでも残り3本!あとは記録を伸ばして順位を上げること!!
僕が竹島に出した指示は『実季スマイル!!』最高の笑顔を応援してくれている人たち向けて跳躍をスタートさせること。それだけです。
『いきまぁ~す☆』最高の笑顔でスタートした6本目。
5m84の自己ベストを更新して見事5位入賞を決めてくれました。
表彰式が終わり、彼女と記念撮影。
竹島が表彰状を手渡してくれた時、もうダメでした…。
涙がこらえられません…
涙が止まりません…
ただ『ありがとう』としか言えませんでした。
竹島からの最高のプレゼントでした。
そしてこれが『実季スマイル☆』(撮影者:鳥巣先生☆)
竹島にとって最後のインターハイを5位入賞という素晴らしい結果で締めくくることができたのも、ここまで一緒に頑張ってきた仲間、ライバル、そして強化に携わり支えて頂いたたくさんの指導者の皆様、応援して頂いた皆様のおかげです。
本当に心から感謝しております。
次の目標は『長崎国体』で『6m越え』です。
今後ともたくさんのご指導、応援を頂きますようお願い申し上げます。
最高の笑顔がこれまでの実季と杉澤さんの熱い信頼関係を物語ってます!
最高ですね!おめでとうございます!
そして、立ち会わせていただきありがとうございました!
あびちゃん☆
最高でした!!
去年のインターハイの全国制覇の瞬間に立ち会わせてもらったからこそ、今回の目標が夢物語ではないと信じることができたと思っています。
来年はお互いに入賞者を出して、抱き合いましょう!!